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納骨堂に宗派の制限はある?契約時に注意しておきたいポイント

納骨堂を選ぶ際のポイントは料金や立地条件などさまざまな要素がありますが、忘れてはいけないのが宗派や宗旨の制限についてです。

たとえば同じ仏教であっても、真言宗や日蓮宗、浄土宗など複数の宗派が存在し、寺院によっても宗派が異なります。

一般的な墓地のなかには、墓地の管理者の意向によって特定の宗派に限定されているケースもあり、事前に確認しておかなければなりません。

しかし、墓地ではなく納骨堂にご遺骨を収蔵する場合、宗派の制限はあるのでしょうか。今回は納骨堂と宗派の関係や制限などについて詳しく解説していきます。

納骨堂に宗派の制限はある?契約時に注意しておきたいポイント

そもそも「宗派」とは?

納骨堂に宗派の制限はある?契約時に注意しておきたいポイント

日本には仏教以外にも神道やキリスト教などさまざまな宗教を信仰している家庭があり、なかには無宗教という方も多いのではないでしょうか。

日本国内の多くの墓地では縦長のお墓が存在していますが、これらの多くは宗教、宗派を問わず共通する形状のものとして普及しています。

しかし、お墓が立地している墓地や霊園によっては特定の宗派や宗教でなければお墓を建ててはいけないというところもあるのです。

そこで疑問になるのが「宗派」というもの。実家が仏教であるのか神道であるのか、キリスト教であるのかといった「宗旨」については把握している人も多いと思いますが、その中でも仏教の宗派まで正しく把握している方は少ないのではないでしょうか。

そもそも宗派とは、仏教の開祖や系統によって分かれている流派のようなもので、現在13の宗派が存在しています。

系統 宗派 開祖 奈良仏教系 法相宗 - 律宗 - 華厳宗 - 密教系 真言宗 空海 密教・法華系 天台宗 最澄 法華系 日蓮宗 日蓮 浄土系 浄土宗 源空 浄土真宗 親鸞 融通念仏宗 良忍 時宗 智真 禅系 臨済宗 栄西 曹洞宗 道元 黄檗宗 隠元

もし宗派が分からない場合は、先祖代々お世話になってきたお寺に聞いてみるのが一番です。

もし、どこのお寺にお世話になっているのかも分からない場合は、お墓が建てられている墓地の管理者や、親戚などを頼りに聞いてみるのもおすすめです。

仮に宗派の異なるお寺などに頼んで葬儀を行ってしまうと、後になってトラブルに発展する可能性もあります。

最悪の場合、ご遺骨をお墓に収めることができなくなることも考えられるため、必ず宗派は事前に確認しておきましょう。

納骨堂の多くは宗派および宗旨を問わない

納骨堂に宗派の制限はある?契約時に注意しておきたいポイント

一般的なお寺や墓地、霊園は特定の宗旨や宗派に限って埋葬することを前提にしていることが多いですが、近年都心部を中心に増えている納骨堂の場合はこのような制限がないケースがほとんどです。

すなわち、仏教や神道、キリスト教などいかなる宗教であっても制限はなく、さらには仏教における13の宗派いずれの場合であっても問題なくご遺骨を収蔵できるということです。

特に自治体などが運営している公営の納骨堂、および一般の事業者が運営している民営の納骨堂の多くは宗旨、宗派に関係なく誰もが利用できます。

もし何らかの理由で宗派が分からなかったり、異なる宗旨や宗派を理由にお墓を建てることを拒否されてしまった場合などは、納骨堂に相談してみると問題が解決するかもしれません。

運営元によって異なる宗派・宗旨

納骨堂に宗派の制限はある?契約時に注意しておきたいポイント

宗旨や宗派が異なっていても柔軟な対応をしてくれる納骨堂ですが、必ずしも全ての納骨堂が無条件に受け入れてくれるとは限りません。

納骨堂のなかには寺院が運営している施設も存在し、このような施設においては運営元の寺院の宗派に限定されているケースも存在します。

さらに分かりやすく言えば、納骨堂の運営元によって宗旨や宗派が制限されるケースがあるということです。

一般的な寺院に比べて納骨堂は柔軟な対応をしてくれることは確かなのですが、事前に確認しておくことが何よりも重要といえるでしょう。

「宗派を問わない」であっても注意しておきたいポイント

納骨堂のなかには「宗派を問わない」と表記されていたとしても、その意味を詳しく把握しておく必要があります。

一般的に「宗派を問わない」というのは仏教における13のいずれの宗派であっても受け入れが可能、ということで使われる表現です。

仏教以外の神道やキリスト教などの宗教を問わない納骨堂であれば「宗旨を問わない」という表記がされることもあるため、詳細な条件は事前に確認しておきましょう。

また、仮に「宗派を問わない」と表記されていたとしても、それはあくまでも現在の宗派であり、納骨のタイミングで指定する宗派に改めてもらうのが条件となっている納骨堂もあります。

紛らわしい表現ではありますが、現在の宗派を伝えたうえでこの先も宗派を変える必要がないかを明確にしておくようにしましょう。

宗派で困ったら弊社へ相談してみよう

私たちが普段生活するなかでは宗派というものは馴染みの薄いものですが、家族の葬儀や納骨などのタイミングで思わぬトラブルに発展する可能性もあります。

もし近所の寺院での納骨が難しいと言われたり、どのお寺に依頼すれば良いのか分からない場合は、ぜひ一度お気軽に弊社にご相談ください。